神奈川県立金井高校 修学旅行で諫早湾を訪ねる
                            04.10.06

   
      白木峰から諫早湾を眺める               排水門で管理事務所の説明を受ける
               

神奈川県立金井高等学校の学生と先生一行20余名が修学旅行で諫早湾を訪ねた。

彼らは長崎、水俣などのテーマごとに班を編成して、4日間で九州地区を回る。今回諫早湾の案内が救済本部に依頼された。本部では、山下代表、高村、大島で対応した。

ポイントの一つ、白木峰はちょうどコスモスが咲き始めており、気の早い観光客がバスや自家用車で来て、写真やビデオに収めていた。

高村さんは以前は諫早高校の先生だったそうで、高校生を相手に昔を思い出しながら楽しみながらの説明のようでした。先生はこの後、長崎県議会に開門調査などの要請をするということで、長崎に向かった。

次に向かったのが北部排水門。工事現場の「開かずの門」の前を通って、みんなで潮の引いた砂浜に降りてみました。

調整池の「毒水」がまともに流れて来ている所です。

カキ、ハイガイの白い貝殻が岸辺に打ち上げられ、うず高く積もっています。潮だまりにはアサリに混じって小さめのタイラギの貝が見られた。多分、大きくなりきらずに死んでしまったのでしょう。

学生達は小さなカニを見つけて、手にとって喜んでいた。

ちょうど昼休みの時間で、通りかかった管理事務所の職員から「せっかく遠い所から来られているので、中を見て行きませんか。」とのお誘いがあった。

「お前達は運の良かとぞ。国会議員しか入られんとやけん。」とみんなでバスごと入り、排水門の横で説明を受けた。

さすがにデッカイ構造物を目の前にして、子供達の目が生きていた。干拓地の作物の名前を見て、「『ばれいしょ』って何ですか。」など、基本的な質問にも若い職員はていねいに応じていた。

干拓工事の借金は、今から自分達が返して行かなくてはならない。調整池の水をきれいにする為にも莫大な金がかかる。青年達に、これからのことが想像できるようになれば、この修学旅行も意味のあるものになる。

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