環境省のパブリックコメント(意見募集)に意見を提出 20220912 更新
備考: 有明海・八代海等総合調査評価委員会中間取りまとめ(案)
http://www.env.go.jp/press/files/jp/117483.pdf
有明海・八代海等総合調査評価委員会中間取りまとめ(案)」に対する意見を提出しました。 20220322
「有明海・八代海等総合調査評価委員会中間取りまとめ(案)」に対する意見
[氏名] 大島弘三
[職業] 無職
[郵便番号・住所] 856- 長崎県大村市
[電話番号] 0957-
[電子メールアドレス] dadao@mtd.biglobe.ne.jp
[意見]
・ 該当箇所 その1
資料5 中間取りまとめ第3章案及び第4章案
18頁 4 行目
データの蓄積等科学的知見の充実
有明海・八代海等の長期的な変化を把握するため、以下の項目について関係機関及び関
係者によるモニタリング調査等を実施・継続することにより、基礎的なデータの蓄積を図っていくことが必要である。
・意見内容
ここでは固有名詞による明確な表現はありませんが、ここに諫早湾の「開門調査」を明記して今後の指針としてください。
・理由
平成28年度の委員会報告書の「基本的な考え方」に「有明海及び八代海においては・・・
自然環境自体の長期的変化とともに、人為的な働きかけを受けつつ、その海域環境や生態系を変遷させて今日に至ったものと考えられる。」とあるように、干拓事業を抜きにしての両海域が抱える諸問題の把握と再生への取り組みはあり得ません。
国内外でも環境破壊への反省から、河口堰開門の取り組みがなされ、実績をあげています。
[例1] 韓国・釜山の「洛東江」 生態系再生へ河口堰開放 市民に背中押され大統領動く 長良川巡って日本でも注目・東京新聞https://www.tokyo-np.co.jp/article/163192?rct=world
2022.03.02
[例2] 島根県・中海干拓地 農林水産省は2002年に永らく凍結状態であった淡水化事業の中止を決定。2005年には事業計画の変更や廃止の手続きが完了し、干拓地の農業用水確保対策や施設処分などに着手した。中浦水門(1974年整備)などの撤去が開始され、2009年3月に中浦水門の撤去は完了した。・Wikipediaより
・ 該当箇所 その2
資料5 中間取りまとめ第3章案及び第4章案
1頁 32 行目
4.2 関係者による連携強化と情報の発信・共有の推進
国や地方公共団体等の関係行政機関のみならず、有識者、 教育・研究機関やNPO、漁業者、企業等の多様な主体が有機的に連携し、総合的かつ順応 2 的に取り組んでいくこと、海域・地域を越えて関係者の連携や合意形成を図りつつ、有明海・ 八代海等の生物や水環境、再生方策等の取組状況等の情報のオープンデータ化に取り組み 発信・共有を進めながら地域住民等への普及・啓発を充実させることが引き続き求められている。
・意見内容
「情報のオープンデータ化に取り組み 発信・共有を進めながら・・・」とあるように、その作業に直ちに具体的に取り組まれることを希望します。
具体的には、地域での「住民達との対話集会の開催」です。
・理由
本文の説明では、現在関係者による連携強化と情報の発信・共有の推進が図られていることを意味しています。現状ではその作業が進められているのでしょうか。
今回のパブリックコメントの収集もその一つではありますが、該当する有明海、八代海の住民を始め、広く国民の意見を聞く方法としては敷居が高く不十分です。少なくとも有明海沿岸の市町村に足を運び、主要拠点で住民説明会や意見を交換する集会を持って下さい。当事者である漁民、農民あるいは地域のNGOや研究者などとの対話など、きめ細かな対応は今後の対応ではありません。報告書をまとめる前に取り掛かる、喫緊の課題です。今の段階からお願いします。