有明海保全生態学研究グループ 講演会
有明海の底生動物調査から見えてきたことと
有明海のこれからについて
20190727 更新
閉め切りから毎年、有明海の底生動物を調査して来られた長崎大学名誉教授の東先生と、静岡大学の佐藤先生による講演会をしました。
昨年の東先生に加え佐藤先生によるpowerpointでの解説で、より一層実態に迫ることが出来ました。また、参加者との討論でこれからの有明海、諌早湾を議論し、具体的な行動へのアプローチ、提起がありました。
閉め切り後の2002年4月の1か月足らずの短期開門調査時点での、大幅なベントス(底生動物)の増加の事実が、これからの開門への励みになります。
現実にはベントスの衰退の経過が続いており、このままでは10年後に居なくなる。それは貝類に留まらず魚類などの漁獲の減少を象徴しています。
当日参加していた小長井の漁師松永さんから、「短期開門の時はアサリが激増した。科学的に根拠のある事実に納得した。カキはカゴ、アサリは畜養など、今の漁獲は補助金頼み。締め切り前の十分の一。」との証言もありました。
下記のサイトに20年間の調査の概略が報告されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/benthos/73/2/73_120/_pdf/-char/ja
1. 期日 2019年6月11日
2.場所 諫早図書館 視聴覚ホール(諫早市役所隣)