大村湾を泳げる海に     20190118 更新


 私が大村に居を構えた30年前、子ども達と目の前の大村湾で泳ぎ、ミナを採り、砂浜で貝を掘っていた。

いつのまにか大村湾は汚れ、私達は海で遊ぶことも無くなった。
この間、大村市の人口が増えて行き、今8万人を超えるまでになった。
大村湾汚染の原因は人口増、開発、河川改修などの要因があると思う。

今、諌早湾の事例に学び、大村湾の生きる道を考えた。


大村湾を泳げる海に
               20190117 大島弘三

1.再生砂の使用

  長崎県によると、森園海岸に廃ガラスを再生した「再生砂」を散布し、アサリ貝の存在を確認したとあります。
  貝類の存在には異論は無いのですが、ガラスを海岸に撒くということに疑問を感じます。
  海岸は市民の憩いの場であり、生物の住み家でもあります。
  ガラスと遊び、石で叩けば必ず砕けて、その破片は手足を傷つけます。貝を採る時に誤って砕くと、危険です。
  見た目が綺麗だから、安いからという理由だけで判断するのはあまりにも拙速ではないでしょうか。
  生きものの住みやすい環境への道は、他にも沢山あります。


2.水質改善の方策

  (1)大村湾に注ぐ河川にまだ三面張りがあります。川床や側面がコンクリートになれば、中小の河川は排水溝になって、自然の川の役割をしていませ   ん。
  (2)河川の堰を見直し(農業用水に使われている実態)、魚道を作ってカニや魚の住み家を確保しましょう。ウナギやアユ、ワタリガニなどの生きる海、   川にしましょう。
   海が良くなれば、漁獲の回復につながります。


3.「希少野生動植物種保存地域」の指定

   これは種を特定し、その保存のための地域を指定している。しかし生物界では特定の種だけで生きているのでは無く、多様な種が相互に共生して  生きているのが実態である。そのためには、まず地域を指定し、その保全に目を向け、その結果として目的の種の保全に至るのが地域指定のあり  方ではないのか。
  特に臼島は、保護すべき地域として魅力的である。
  また、種、地域を表示する看板などが無い。広報に工夫をすべきである。


4.大村湾と市民の連携

   湾奥部の水質改善の方策として、橘湾への運河を提唱する。さらに潮汐を利用した潮力発電も期待できる。
  空港から西彼杵半島への架橋は、現在1本しか無い橋の不安を解消するために、必要な対策です。
  大村湾周回サイクリングロード、ペーロン、シーカヤック、カヌー、ヨットなど、海が綺麗になれば海を利用したスポーツやレジャー、観光が期待出来ま  す。

 

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