開門への和解協議を実現させよう!ーー12・1諫早決起集会  (2012.12.05 更新)

 2012.12..01 諫早市勤労者福祉会館で、諫早湾の干潟を守る諫早地区共同センターの主催で決起集会があった。
 去る10月15日の審理で福岡高裁の裁判長は、原告漁民が提起した「和解協議」への参加を国と開門反対の人々に要請し、次回の協議がある12月12日までに回答するよう求めました。
 農水大臣は応ずる意向ですが、長崎県知事は「開門を前提にした話し合いには応じない。」との態度を変えていません。
 2010年12月6日の福岡高裁によって確定した判決で、来年12月の開門が現実のものである以上、県知事が地域住民のために取るべき道は防災工事と農業用水の確保などを話し合うことです。

 集会では、原告弁護団の堀事務局長が裁判の経過と展望を示しました。
また、有明海沿岸の原告漁民が漁業の現状を報告し、支援を訴えました。
さらに参加者からの意見を受け、みんなで開門への意思を確認しました。

 

  
    堀 弁護団事務局長

高裁判決は政権が変わっても変えられない。
   小長井漁協  松永さん

諫早市議会は漁民のことを考えていない。漁民の話を聞いて貰う場所が欲しい。
    瑞穂漁協 石田組合長

カキは昨年も悪かったが、今年はその半分。来年はカキ養殖から手を引く漁師が出てくるのではないか。泥水排水すると臭いがひどい。
    国見漁協 宮本組合長 

潮受堤防から今朝も泥水を排水した。外には1mくらいヘドロが溜まっている。以前は邪魔になるくらいたくさんいた稚魚が今年はいない。網を買う金がない。生活費がない。これでは後継者は育たない。
   湯江漁協 松本組合長

12月はクチゾコ(シタビラメ)漁の季節だが、今年はクラゲ。今、30名くらいがクラゲ漁に出ている。正月用イカ漁がいつ開始されるのか。
    有明漁協 篠塚さん

今期のノリは気温・水温が良く、他地域は収穫が良いが、大三東(有明)では排水門からの泥水が滞留し全滅。大きく育たず、芽流れを起こしている。昨年よりひどい。
   大浦漁協  大鋸さん

今年はクラゲを獲っている。一個で20〜30kgある。これを引き上げるのが大変。身体にこたえる。今も身体のあちこちが痛い。

    大浦漁協  平方さん

潮の流れが無い。スズキが獲れない。カニも小さいものしか獲れない。イイダコも少ない。カキもほとんどダメ。佐賀のノリは良い。今年夏の大雨で筑後川からのミネラルが補給されたから。

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