農水省・九州農政局長との意見交換会      14.06.15  更新

2014年06月12日の意見交換会

 金は要らん。開門して反対派にやれ。

国が開門しないので、確定判決不履行の罰金が原告漁民に支払われる。
毎日49万円。1ヶ月1,500万円。1年間1億8千万円。
全て国民の税金。
国(農水省)のお役人は自分の不作為を国民に転嫁して、金さえ払えば事が済むと考えている。
今日の会で漁民は「オレ達は金は要らん。開門してくれ。開門して反対派に罰金支払え。」
私も一言。目の前に座っている農水省のお役人達に「あんた達の中で、開門した方がいいと思っている人はいますか。手を上げてください。」
誰もいない。

           

2014年01月08日の意見交換会

 農水省は制裁金支払いで争う構え 


 吉村局長と農林水産省幹部は8日セントヒル長崎で意見交換した。開門を命じた
福岡高裁確定判決の履行を求めて漁業者側が申し立てた間接強制に対して「司法の場
で争わざるを得ない」と述べた。

 間接強制は、判決を守らない国に制裁金として1日1億円の支払いを求めるもの。
開門に向け圧力をかける狙いがある。

 農水省は「話し合いによる解決をお願いしてきたのに、間接強制の申し立てがなさ
れた」と漁業者の対応を批判した。
自らの「農業用水や対策工事のサボリ」には頬かむり。
3年間の間に工事をやっとけば、長崎地裁も「差し止め」はしなかった。と判決文で言っている。


2013年10月29日の意見交換会

今日は長崎駅前のセントヒル長崎。12時から始まる。
Q.「12月20日の開門期限に間に合うのか。」
A.「予定の工事の全ては完了出来ないかもしれないが、「開門」することは可能である。」
  昨日(28日)の干拓地での準備工事断念に関して。
Q.「期日、場所を知らせて工事にかかる。阻止される。何の展望も無く何度もやる。茶番劇だ。阻止行動は威力業務妨害、公務  執行妨害ではないのか。」
A.「あらゆる機会をとらえてお願いしている。」
Q.「立ち入り禁止の立て看板を撤去したのは県職員ではないのか。」
A.「県から事前に”撤去します。”との連絡を受けている。」
Q.「反対行動をした公務員(県会議員、市会議員、市、県の職員)を調査し、違法行為をしないよう抗議しなさい。農水省が黙  っているから、黙認されたと地元は勘違いしている。知事や議員が煽っているから、地元住民は公認されていると思ってい  る。舐められているのでは説得出来ない。県知事には、あなたがやっていることは公務員としてやってはいけない、とはっ  きり抗議すべきだ。無法者なのだ。」
A.「工事を妨害することが犯罪になる、ということは言っていかなければならない」

 11月7日衆議院議員会館で、国会議員も参加しての農水省とのレクチャーを予定している。
 今後の意見交換会は11月12日の仮処分決定のあと、設定がなされる。


2013年10月3日の意見交換会

 今回の会場はJR長崎駅前のホテルニュー長崎。
原告、弁護団、支援の市民など40人程が参加。農水省のお役人、九州農政局の局長などと意見を交わした。

 今回は二つの変化の芽が感じられた。いずれも実現出来るかは不透明ではあるが、ささやかではあっても我々はしがみつかざるを得ない。
 
 一つ。裁判所からの要請があれば、漁民原告団と反対派の方々との三者会談の席に国も参加する。
従来から、国は「長崎県側の反対が予想されるので、国は協議の場に着くことはしない。」との態度であった。
しかし、反対派は「開門を前提にした話し合いには応じられない。」というのが基本であり、彼らが態度を変えることができるのか、予断を許さない。

二つ。農政局長は「今後現地での対策工事を進めるに当たって、警察当局と相談したい。」と回答した。
9月に入って二度現地入りし、開門のための事前工事に取り掛かろうとしたが、いずれも反対派の住民に追い返された。
今日の漁民からの追求に対し、「開門の義務を果たすために、今後警察とも相談したい。」と回答した。

次回は10月29日(火)午後1時から、長崎市内での開催を弁護団が提起した。


三者協議に国は参加の意思を表明した。

貴方たちは漁民の言葉を真摯に受け止める義務があるのです。

今度、工事ばする時には、オイ達もみんなで現場に駆けつける。やる気があったら警察ば使ってでも工事ばせろ。」

朝から晩まで一日、夫婦ともに子供の顔を見ないで仕事をしている事もあります。
一度船に乗って下さい。本当の漁民の苦しさが解らないから、こんないい加減な答えしか出来ないのでしょう。

長崎のメディアは眠っているのか。
切実なやり取りを県民に伝え、これからの方向をさし示す事が求められている。

局長「今後、開門対策工事に当たって、警察にも相談したい。」





2013年9月13日の意見交換会

 農水省の一役人は、
2010年の福岡高裁の判決文の主文には「開門調査」という文言の記載は無い。従って、主文に関しては「開門調査の義務は無い。」
と言いながら、我々が受け入れたのは判決の「主文」である。と言い放つ。
 つまり、開門はしても調査はしなくてもいい。

さらに
(開門の義務が終わった)5年後に閉める、のは(農水)大臣も公言している。

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 彼らは「5年間の開門」という「重い十字架」をなんとか早く逃れたい。その一心で、諫早湾・有明海、ましてや漁業のことなどはどうでもいい。
開門によって諫早湾干拓事業が否定されるのは、なんとしても避けたい。
これが工事をやった長崎県と農水省を固く結びつけ、開門に反対している根拠だ。


  


2013年8月21日 意見交換会があった。

農水省農村振興局・瀧戸農地資源課長は「福岡高裁の確定判決の主文には従う。」

 「国は5年間の開門の義務を負っている。」から3−2の制限開門で最低限の義務を果たせばいい。
 有明海・諫早湾の再生、漁業の振興などの話は別。という趣旨だと私は解釈した。


渡されたアオコの入ったペットボトルのニオイを嗅ぐ瀧戸課長

アオコが毎回排水門から流されている。諫早湾には魚がいない。漁民が毎日どんな生活をしているのか、あんた達は解っとるのか
税金から給料をもらってヌクヌク暮らしている官僚に、国民の声は聞こえない




2013年8月6日、熊本市での意見交換があった。

回答は
内閣総理大臣との協議の場は未だ設定できていない。

長崎県が「国の対策は不十分」としている「県民だより」の回収は出来ない。農水省のパンフは配布するよう準備中。

開門準備の工期は縮小出来る。なんとか期限に間に合わせる。

 
 終了後の打ち合わせ。             地元記者も熱心にレクチャー。


2013年7月26日、長崎市で意見交換会があった。

地元メディアへの県庁記者クラブでの記者会見は、長崎県を刺激するのでしていない。

長崎県内各世帯に配られている「県民だより」には「国の対策は不十分」「開門すれば被害が出る」などのデマ宣伝で世論を煽っているのに、農水省は何ら対応、対策をとっていない。

判決で確定した開門履行の最高責任者である総理大臣(又は内閣官房)との協議の場は、未だ回答出来ない。

いずれも「無い無いづくし」で、全くヤル気の無い連中。

小長井漁協は国の補助金を開門反対派の組合員に恣意的に配分している。調査と指導を。 国は長崎県との交渉の場を福岡高裁に求めよ。 参院選で当選した共産党の仁比聡平議員も参加。


2013年7月5日、熊本市内のホテルで意見交換会があった。

開門調査のための、本明川の河川敷を管理する「国土交通省」との調整が未だできていない。

開門調査の説明のための、地元メディアへの説明「記者会見」を未だしていない。

「長崎県知事への説得が出来ていないので、これらの事を先にやれば印象を害する。」からやれない。


誰のための農水省。長崎の反対をダシにして、工事の準備もしないで粘り、その結果11月12日の長崎地裁の仮処分判決は「準備ができていないので、開門を当面延期する。」との判決を得て、とりあえずの窮地を逃れる。

これが彼らのシナリオだ。


  仲間の漁師がこの前自殺した。

   荒尾もアサリが採れない。
長崎県知事は地権者の声も聞かずに、石木ダムを強制測量しようとしている。
諫早湾を支援する。

今回で何回目になるのか、2013年6月19日熊本市内のKKRホテル熊本で意見交換会があった。
開門期限の12月まであと6ヶ月と逼迫し、去る5月に熊本県内のノリ漁師が練炭を抱えて自殺する、という深刻な事態を受けての話し合いであったが、相変わらずの農政局のノー天気な対応に、参加者からは怒りと失望の声が上がった。
長崎県知事ら開門反対派への説得、対話は相手に拒否されてに成果無く、これからの展望も期待出来ない。
意見交換の中で、
確定判決を実行しなければ憲法違反であり、国の最高権力者の責任である。安倍総理との対話を設定するよう要請する。
長崎県知事を含めた対話の場を裁判所での協議の中で設定すること。
危機に瀕している漁民の救済策を早急にとること。
を要請した。
局長との意見交換の後、馬奈木弁護団長は原告、漁民と支援者に「国に開門しないよう求める長崎県知事の態度は、法を守る公務員に対し、憲法を守るな、という大きな勘違い、であり違法行為である。県知事には質門状を出し、回答を求める。」とし、併せて長崎県庁での抗議行動を提起した。

   



2012.5.25には 熊本市のチサンホテルで2回目の懇談会があった。
島原の吉田さん、国見の宮本さんが今年になって不漁が続く有明海の現状を訴えた。
ノリの色落ちは2,000年に大規模に発生したが、今年は島原のワカメの色が褪色、商品にならない被害が出ている。
有明海異変は湾奥部から不知火海へ波及して来た。
排水門の影響をモロに受ける島原半島沿岸は深刻である。
船を出しても網に魚がいない、カニ籠ももぬけのカラという日が続く。
去年は1月から2月までにスズキが302匹採れた。今年の1月から2月までに網にかかったのは、わずか32匹。
長崎県の水産当局の見解は「海水温が高目であった。」
漁師にとって、このようなコメントを貰ってもメシは食えない。

農政局長の決まり文句「国は25年12月までに開門の義務を負っています。」

    


第1回目の交換会は2012年4月26日に熊本市内で、吉村農政局長と「よみがえれ!有明海」訴訟弁護団、4県漁民、支援者など
約70名が参加し行いました。


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