諫早湾干拓事業における入植者選定に関する調査特別委員会

長崎県議会・諫干100条委員会)

13.12.26 更新












 
2007年(平成19年)の諫早湾干拓農地への入植者の選考について、農業生産法人「TGF」が優先的に選考されたのではないか、という疑惑を解明するために、長崎県議会は地方自治法100条に定める調査特別委員会を設置し、審議を開始した。(文中敬称略

長崎県労連ニュース の「よみがえれ!有明海」をタグで検索すると詳細経過が記載されています。
 
諫干農地の動きを時系列にまとめた表(pdf)もあります
委員会高比良元委員長による県政レポート および 元のブログ もご覧下さい。
委員会委員の堀江ひとみさんのブログ「徒然記」で毎回の経過が速報されています。
当面の開会日程
、いままでの経過報告中間報告書 (資料集)、 会議録検索(2012.4.6〜2012.8.23の分が掲載) は議会事務局のサイトでご覧下さい

当委員会は2013.12.25 県議会本会議で廃止が決定した。


 2013.8.27 長崎地検は2012年7月4日長崎県議会から告発のあった金子原二郎、谷川弥一の不起訴を決定した。



 

               
               2013.12.25 県議会で委員会の廃止

25日の本会議で百条委員会の廃止を求める決議案の採決が行われ、多数を占める自民・公明両会派による賛成多数で決議案が可決され、百条委員会は廃止された。

               2013.03.18 第32回委員会 (最終回)
  入植5年目の農地リース契約更新にあたり、県議会決議でTGFを採択しないよう求めていたにもかかわらず、県農業振興公社が承認した経緯を審査した。
参考人に県農林部長以下幹部職員が出席した。
農林部長は
3月9日の公社の理事会で決定した。
1.TGFの申請は虚偽ではない。
2.告訴が受理されており、司法の判断は未定であるが、今後新たな事実が明るみになれば、その時点で再検討もありうる。

長崎県としても公社の判断は現時点で妥当とした。

委員からの追求の中で
1.公社は審査委員会に更新の審査を委託した。
2.審査委員会の中に第3者委員会を設け外部からの委員を招き専門的に審査した。
この中には以前、「TGFの更新は問題ない。」と助言した県嘱託の弁護士も参加している。又、審査委員会では「TGFを外せ」との議会の決議についての議論は無かった。
最後に「100条委員会に関する委員長の見解」という文書が配布され、これを次回県議会本会議(3月22日)に諮ることが賛成多数で決定した。
なお、この100条委員会は今回で一応の区切りとし、新たな展開があれば直ち
に再開できるよう委員会は存続し、それまでの間「休会」とする。
   2012.10.12 第28回委員会     2013.02.27  第31回委員会
当初の予算500万円を使い切ったので、250万円を追加で申請する。
今日の議題はTGFの入植を取り消す。来年度以降の継続を認めない。農業振興公社の体質改善。の3点の県議会意見書に対する県の方針確認。
県農林部長と関係職員が参考人として出席。
「弁護士の助言を受け、TGFの入植取り消しは出来ない。
来年度の継続は申し出があれば、拒む理由は無い。
谷川社長、夫人の谷川富貴の農業従事の可能性は否定出来ないので、虚偽の申告とは断定出来ない。拒否すれば公社が損害賠償を請求される。偽証の疑いでの県議会からの告発が受理されており、司法の判断の後、再検討も有り得る。」
との報告があった。
委員からは
「委員会の審議を無視したとんでもない理由書だ。」
「これは県の最終見解か。公表するのか。」
「継続の認証は第3者機関に審査を委託、審査するもので、理事者が結論を急ぐものではない。」
「行政庁は立法の意見を無視している。今後協議して決めるべきであり、今回は素案として受けとめておく。」
など異論が出た。また理由書の回収を求めたのに対し、一部委員が反対して紛糾。
後日再度審査することで決着。次回の日程の確認も無く散会。

最初の入植から5年経過し、改めて新年度からの入植の申請と資格の審査が農業振興公社で始まっています。
県議会・100条委員会は、TGFには入植継続の資格が無いと県・農業振興公社に求め、文書での回答を要求し、今回回答が出ました。
回答による結論は、
1.TGFの申請は「虚偽の申請」では無い。
2.大村市が当初の生産法人の設立を認めており、その後干拓地での営農が継続されており、リース料の滞納も無いことから契約を解除する要件は無い。
以上の理由から、TGFの再設定の申し出を拒否することは出来ない。

委員からは
1.虚偽かどうかの判断を大村市に任せるので無く、県独自に判断せよ。
2.県民、国民の資産である干拓地を、一部の権力者に都合のいいように運用することに「怒り」を感じる。
3.行政は県民の立場で、県民の信頼に応えるべきである。長崎県の農林行政はその使命、責任を投げ出している。
4.委員長の名で、TGFを採用しないように「申立書」を出し、県農業振興公社に再考を求める。

なお、委員会は最終報告書をまとめ、3月22日の県議会本会議に提出します。
  2012.09.03 第26回委員会      2012.09.21  第27回委員会
長崎県議会への中間報告と谷川弥一、金子原二郎両国会議員の告発など、一連の節目の後の委員会があった。
今回は、委員会からの両国会議員やTGFの関係者への証人尋問などの請求に対し、「出頭拒否」の上申書を書き、提出した代理人の弁護士3名を呼んだ。
Q:
今日提出のあった谷川弥一氏からの確認書には署名捺印があるが、貴方への要請は何時、何処であったのか。
A:
「今、長崎県議会が刑事告発している事件の内容に関わることなので、証言は控える。」
Q:
100条委員会に出席していない貴方がなぜ、「委員会に提出された資料を見れば」と言っているのか。
A:
「情報の入手先は弁護士の守秘義務があり、お答え出来ない。」
Q:
「あなたが言う守秘義務はあなたの勝手な見解じゃないか。」
A:
「見解の相違です。」
以下、似たようなやり取りが午後3時から5時まで。詳細は後日事務局から公表されるであろう議事録を参照下さい。
およそ真相究明という目的を理解しない弁護士の、自らと依頼人の保身のみに走る姿を見せつけられた、「ムダ」な2時間の浪費であった。
次回は9月21日9時30分。
議会はTGFの来年度の入植継続を認めない決議をしており、現在の入植審査経過の報告を農林部に求める。
まず、これからの委員会のあり方についての議論があった。
証人である当事者のTGF、谷川、金子関係者が弁護士を立てて喚問を拒否している。委員会も法的な対抗処置を検討するためにも、弁護士の助言を得て初期の目的を果たすべきである。
一方、委員会の役割は終わった、司法の場での調査に委ねるべきだとの意見も出された。
委員会のメンバーである議員が谷川事務所に集まり、代理人弁護士と打ち合わせをしていた事実が暴露された。
衆議院総務委員会の委員に谷川議員が働きかけ、地方自治法にある証人喚問の要件を「特別に必要な人のみ」に改正した。長崎県議会の100条委員会を事例に議員立法で成立させた。
この事実関係を明らかにするために、国会議員、全国の首長会、議長会あてに意見書をだす。次回10月の本会議に提案する。

引き続き、農林部関係者への質疑
TGFの入植取り消し、次回再認定しないことの議会決議に対する農林部の経過報告。
現在、県の検討委員会、公社の審査委員会で検討している。10月中旬までには報告出来る。最終決定は公社理事会(理事長:田中副知事)。
貸付要項に規定のある「虚偽の申請、報告をした者」は再認定できないが、TGFが該当するのか弁護士に10月上旬までに見解を求めている。
審査会の議事録は公開する。
委員長から特に発言があり「TGFは直ちに干拓地の営農から手を引いてもらう」というのが県議会の意見だ。
10月12日県政改革特別委員会があるので、その中で16時30分に時間をとって農林部からの報告を貰う。
さらに15日の本会議に地方自治法改正関連の意見書を提案する。
    2012.06.21 第23回委員会           2012.07.04  告発
今回は証人、参考人の審査は無く、報告書とりまとめの委員間の協議。
委員会が提出を要請している損益計算書をTGFが「提出しない。」と代理人の名前で回答した。
「委員会審査と関係無い。」「機密が漏れる。」などの理由は正当な理由に当たらない。と判断する。
次回の参考人には情報漏洩の事実関係を質すためJCネットの代表者。それと金子、谷川の一連の不出頭届けをしている代理人である二人の弁護士を呼ぶ。
農業生産法人の認定に当たって、大村市にある畑の面積の実測は45aである。
農地法では下限面積を50aと決めている。
申請書には75aと記載している。当時の大村市農業委員会事務局長は「大村市は下限面積の対象にはならない。」と証言している。
この件は検証しなくてはならない。
次回は7月10日(火)9:30。
県議会は7月4日、以下の者を下記の理由で長崎地検に告発した。

田丸 加代子 谷川 富貴   委員会 不出頭

谷川 喜一  小柳 険一       不出頭

谷川 弥一              不出頭

樺J川建設           記録の不提出

鰍s・G・F          記録の不提出

谷川 弥一              不出頭

金子 原二郎            不出頭
 
      2012.06.05 第21回委員会         2012.06.09 第22回委員会
今回は審査、採点の経過を確認するために、証人として東事務局長、島田と干拓室松永係長、平山の4人を呼びました。
TGFの調査を担当した平山、島田の班が、事前に申し合わせていた19年10月24日の調査取りまとめの事務局の会までに、二人で相談した採点資料が出来上がらなかった。
島田が一人でつけた採点表を提出、審査した。他の班は事前に申し合わせた通り、各班で協議した点数を提案した。
10月5日のTGF現地調査から24日の会まで、この班はまともに仕事をしていないのか。証言からは「なぜ間に合わなかったのか。」という経過の説明が不自然、不透明。肝腎のことには「憶えていない。」と逃げる。
24日の事務局の会での、採点の変更にも疑惑が。
1班の変更は4件、各1点ずつ。
2班は11件の変更、各1点ずつ。
3班は16件の調査中13件に変更。点数も2点から5点の変更。全て加点。このうち、TGFは5点の上昇。
次回は6月9日(土)13:00 現在までの資料を整理し、とりまとめの論議をする。委員会は公開する。
6月22日(金)とりまとめ(案)を提起、論議。
7月13日(金)県議会本会議最終日に報告する。
金子前知事と谷川元政務官には昨日も出頭の予備日として設定していましたが、代理人からの不出頭の届出があっている。
理由を書いてあるが、正当な理由に当たるのか審議した。
理由は以前の届出と一緒で、既に委員会で審査済である。
今回の届出は谷川さんの本人の署名が無い。
本人が委員会に出席した経過もなく、「審査が公平にされていない。」「運営が人権を無視している。」などと判断できない。何を根拠にしているのか。
両名の告発を改めて確認した。
7月13日の本会議に途中経過の報告をする。
今後のとりまとめにあたってのたたき台を委員長が提起し、審議する。
報告の内容は「県民だより」「ホームページ」に公表する。
6月21日委員会、7月10日最終取りまとめの委員会。
2012.05.19 第19回委員会 2012.05.26 第20回委員会
今日、証人として呼んでいた金子原二郎前長崎県知事が出席しなかったので、地方自治法の規定により「正当な理由なく証言を拒んだ」との理由で告発することを決めました。23日の本会議で可決される予定。

次回は26日に、同じ疑いで元農林水産大臣政務官の谷川弥一衆議院議員を証人に呼んでいます。

委員会終了後、委員会有志が長崎市浜の町繁華街の鉄橋で街頭演説、署名、ビラ配りをし、県民への広報と前知事の証言拒否を糾弾した。

  

 
演説の様子を動画でご覧ください。
証人として今日の委員会への出席を要請していた谷川弥一衆議院議員は、出頭しないと文書で連絡があった。
今まで出頭を要請し、これを拒否しているTGF関係者への対応を決めました。
告発:谷川弥一衆議院議員 谷川喜一前社長 小柳険一社長 田丸加代子 谷川富貴 
一瀬直大取締役 永田経理主任は病気療養中のため、今回の告発は見送る。
今日の証人は平山豊干拓室係長兼公社出向。
申し込み、審査段階でのTGFの収支計画は、入植1年目は赤字、翌年から黒字の予定。
実際にはシロアリ駆除で21年度800万円、22年度1,500万円の収入など、農外収入を合わせて黒字決算。
実際にTGFの業務だったのか。谷川建設からの帳簿処理が疑われる。審査表の採点が12点から17、さらに15点に変わっていった経緯。
19年10月18日に審査表を修正し、24日の審査会に提案するまでの間、平山が採点業務を放置していた経緯など、さらに詳細な調査の必要性が指摘された。
今後の日程は
6月2日(土)または9日(土)のいずれかに金子原二郎と谷川弥一を再出頭要請。
6月5日(火)9:30 委員会 証人・小柳険一
2012.05.23長崎県議会は本会議で前県知事の刑事告発を議決した。
2012.06.01長崎地検に告発、受理された。
2012.06.06長崎県議会は本会議で元農林水産大臣政務官谷川弥一の刑事告発を議決した。
2012.04.23 第17回委員会 2012.05.07 第18回委員会
委員会では金子原二郎前長崎県知事を5月19日(土)13時、谷川弥一元農水大臣政務官を5月26日(土)13時に証人として呼ぶことを決めました。
今日の委員会には県農業振興公社の東事務局長、県農林部渡辺部長、濱本農政課長、干拓室鶴田室長が証人に、午後には干拓室平山(公社兼務)も証人として追加出席。(いずれも当時の肩書き)
今日の証言から、TGFの入植決定に金子知事が関与していた事実が明らかになりました。
平成19年9月4日、部長は農業生産法人TGF、代表者谷川喜一、住所、干拓地での希望面積、作目の名前が入った応募者名簿一覧表を金子知事に報告した。
後日、20年3月19日の知事の記者会見で知事は「募集の結果でTGFが応募しているのを知った。」と言っている。
この時点で、知事はTGFに応募を辞退させるべきであった。
TGF関係者も、知事の威光を利用するような応募をすべきでは無かった。
同12月19日、部長は選考委員会にかける前の最終決定案の内容を知事に説明し了承を得た。
単純に知事への報告であれば、選考委員会での決定の後に報告すればいい。あえてその前に説明するのは、「知事にお伺いを立てる」趣旨が明白である。
同12月25日、第4回選考委員会は事務局案で決定。
選考委員会とは名ばかり、県の仕事の追認機関。
知事の監視下で、農林部、公社と選考委員会はTGFを入植させるための事務をこなした。
私利、私欲のために知事という権力を使う。
金子前知事は県民、国民にこの間の経緯を説明し、判断を受ける義務があります。
平成25年3月で41の入植者は5年間のリース契約の期限となる。
県に報告のあった決算書によると、以下の経営体が赤字決算である。
20年度16経営体中10。21年度16経営体中7。22年度11経営体中6。実に半数以上が赤字である。
長崎県包括外部監査により農業振興公社の運営に関して指摘がなされている。
今後土地代51億円の借金返済、リース料の未払い、宅地の売却不能などで公社から県への返済が滞り、不良債権となるおそれがある。
公社は来年3月までに、現在の入植農家との契約を更新するのか見極める必要がある。

次回は5月7日(月)9:30、今日の4名を呼びます。
今日の証人は県農業振興公社東事務局長、渡辺農林部長、鶴田干拓室長、干拓室(公社派遣)平山の5人。

次回は5月19日(土)13:30 元長崎県知事金子原二郎
(現 参議院議員)を証人に呼んでいます。
次々回の5月26日(土)13:30には元農林水産大臣政務官
谷川弥一(現 衆議院議員)を呼んでいます。
       2012.03.26   第15回委員会 2012.04.06 第16回委員会
証人に濱本県農政課長、県振興公社の東事務局長、県干拓室(公社出向)の平山。
(いずれも当時の肩書き)。参考人に(有)シュシュの山口代表取締役。
午後からは当時の渡辺県農林部長にも出頭を要請した。
2007年(平成19年)の県単独「食と農」支援事業認定に関して、農林部長
決裁の段階で「シュシュ」と「JA五島」が決まっていたが、金子知事が「シュシュ」
を「不適」として外すよう指示した。
今日の委員会はその経過を検証し、権力による横暴を解明しようと取り組まれた。
干拓事業との関連では、5年前TGFが農業を開始するにあたって、支援して欲しいとの要請をシュシュに要請したが、山口代表に断られている。
2007.4.27大村市を経由してシュシュの申請書が県に提出。
2007.10.11審査委員会で、シュシュは出席委員6名全員が合格。JA五島は2名のみ合格と判断。
2007.12.17 県、大村市、シュシュの3者で全ての条件がクリヤーされたと確認。
2008.1.18 シュシュと五島の2件を合格とするように、審査会委員に文書を持ち回り決済。
2008.2.21 知事が部長、課長を呼び、シュシュを外すよう指示。
当日のうちにシュシュの不認定を起案、決裁。同日JA五島の認定、決裁。
この件の決裁権限は部長にある。なぜ知事が出しゃばったのか。前年12月に事実上決まっていた案件が2月まで引き伸ばされ、ひっくり返ったのか。相変わらずの役人の無能ぶり、と同時に金子前知事への疑惑が深まるばかり。
次回は4月6日(金)午前9時30分
証人に今日と同じく濱本、渡辺、東。シュシュの山口を次回は証人として呼ぶ。
審査委員会の田中委員を追加する。
今回は欠席。記録はありません。
次回は4月23日(月)
当時の渡辺農林部長を証人に呼ぶ。
2012.01.23    第9回委員会 2012.02.23   第10回委員会
今日の証人は大村市農業委員会の中尾会長、藤田事務局長、職員の吉崎と県農業会議の田中事務局長(いずれも平成19年当時の肩書)
午後は県干拓室の平山(兼農業振興公社出向)も呼ばれた。
TGFの永田も呼んでいたが、「特殊な風邪」に罹って自宅療養のため出来ない、との診断書つきの上申書を提出して欠席。
委員からは「別の医者の診断」を受けろ。本人が出られなければ委員会の出向もあり得る。などの意見も出されていた。
平成19年2月TGFの永田が大村市農業委員会に「農業生産法人」の申請書を持参した。
この中の農作業従事日数に谷川喜一90日、田丸加代子60日、谷川富貴150日などとある。
喜一は谷川建設など3社の社長。加代子は谷川弥一の娘。富貴は喜一の嫁であり金子源二郎の娘。
今まで農業の経験が無く、現役の社長などの彼らが年間これだけの日数畑に出て、大村の福重の畑でブルーベリーやレモンの木の世話をする、と農業委員会はまともに考えたのか。
2月12日に受け付け、27日に認可。この間わずか15日。
「内容の審査、質問をしたのか。」の問いに対して藤田事務局長
「(書類の内容は)信じるしかない。」
「TGFに便宜を図ったのではないのか。配慮をしたのではないか。」
との追求に「そう思われても仕方が無い。」
農業委員会は誰のために仕事をしているのか。誰から給料を貰っているのか。
次回は2月23日(木)午前9時30分
証人に要請するのはいずれもTGF関係者の
前社長谷川喜一、谷川富貴、田丸加代子、現社長小柳険一、経理主任永田。
今日要請した5人の証人は出席しなかった。
100条の規定にある「正当な理由なく出頭しなかった場合は告発する。」に当たるか議論。
再度要請し、応じない時は告発することを決定した。
次回は3月15日(木)です。

(次回委員会が開催されるまでの経過)

(2012年3月3日18時39分 読売新聞)

前知事の娘らの刑事告発を可決…百条委拒否で

 前長崎県知事の金子原二郎参院議員と谷川弥一衆院議員の親族企業「T・G・F」が諫早湾干拓に入植した問題で、長崎県議会は2日、調査特別委員会(百条委)の証人喚問を拒否した金子氏の娘(37)と谷川氏の娘(45)について、地方自治法に基づき刑事告発する議案を可決した。

(2012年3月10日 毎日新聞)

諫早湾干拓事業:入植者選定 百条委巡り、訴訟合戦に /長崎

 県議会は9日、諫干入植者選定に関する調査特別委員会(百条委)に正当な理由なく証人出頭を拒んだとして、T・G・F(大村市)の元役員2人を地方自治法違反容疑で長崎地検に告発した。一方、T・G・Fの元関係者である長崎市の男性は同日、百条委で証言を強要されたなどとして、同委員の小林克敏議員を強要未遂などの容疑で地検に告訴。併せて小林議員と委員長の高比良元(はじめ)議員、県の3者を相手に1100万円の損害賠償請求訴訟を起こした。諫干入植問題は訴訟合戦に発展した。

(2012年3月16日 読売新聞)

百条委は、地方自治法に基づき4人を刑事告発する議案を16日の最終本会議
に提出することを決めた。

 4人は、同社が入植した当時と現在の代表取締役、当時の取締役だった金子、谷川両氏の娘2人。娘2人は9日にも長崎地検に告発されており、議案が可決されれば2度目となる。

2012.01.10    第8回委員会 2012.01.23    第9回委員会
今日の証人は前TGF社長・谷川喜一(衆議院議員弥一の息子)、現社長・小柳険一、経理課主任永田の3人。午後からはカルビーポテトの当時鹿児島ブロックリーダー・山田秀一も。
喜一は2008年(平成20年)3月、「親族企業が入植」との新聞報道を受けてTGFを退任している、現在谷川建設などの社長。
今日の傍聴席は40人の定員をオーバー。椅子を追加して対応。
メディアもカメラが2台など、社長の出席に関心が集まった。
農地法によると、農業生産法人の申請をした(株)TGFの役員の過半数は年間150日以上農業に従事し、さらにその過半数は60日以上農作業をしなければならない。
平成19年度の報告でこの要件を満たしていないと、大村市農業委員会から是正勧告を受けている。
18年度の報告でも役員の農作業従事日数に関して喜一は「農地法の要件は詳しく知らなかった。」「記録のミス、実際に農作業の日数はゼロ。」
平成19年8月18日、カルビーポテト鹿児島ブロックリーダー山田秀一の名前で「栽培取引証明書」が作られた。
当時は入植の公募期間中で、県干拓室の平山の発案でTGFの一瀬直大が山田に依頼し作った。
カルビーへの接触は谷川弥一の当時の山下秘書から農水省の幹部を通してカルビー本社の松本取締役、さらに山田への経路である。
喜一は「社長は自分。全て私が決めた。弥一の指示は受けていない。」と弁明。
委員会の高比良委員長の総括でも、「疑惑が疑惑を呼び、さらなる検証の必要が深まった。」
次回は今回の谷川建設の3人に加えて一瀬直大、カルビーの松本取締役、当時の弥一の山下秘書を証人として呼び1月23日(月)。
谷川建設のコマーシャルを流しているメディアもあり、金子、谷川との関連でどのような報道を各社がするのか、についても注目しよう。
去年10月に始まった当初は傍聴席は20でしたが、今日はついに60にまで追加されました。

前回に引き続きTGFの3証人に質疑がありました。
建設会社のTGFが「農業生産法人」になぜなれたのか。
TGFの相談に対し長崎県農業会議が、18年から9回に渡ってマニュアルの本を渡して「4要件」など詳しく説明している。
TGFは18年度の報告書では、農作業従事の日数を谷川喜一40日、谷川フク30日などとしている。
実績はゼロだったと喜一は前回証言した。
今日は「内容を詳しく理解していなかった。」などとあいまいな言い訳に終始した。
午後は他の用件で参加できませんでした。
100条委員会委員の堀江ひとみさんのブログ「徒然記」をご覧ください。
http://n-log.jp/jcphitomi/249572.html?1327317551

次回は2月6日(月)9:30開会です。
2011.11.22  第6回委員会 2011.12.19    第7回委員会
この委員会も会を重ねてますます白熱。

朝の9時半から夕方7時すぎまで。窓の外は真っ暗になっても気がつかない。
(1)TGFの調査で公社職員のSが当初採点したのが25点満点の11点、後で干拓室のHが修正した点数が16点。上げた根拠は・・「明確な回答なし。」
(2)選考委員会の議事録は無い。誰の提案か。・・「公社事務局長」
   何故か・・・・「根拠不明確」
(3)県議会で県干拓課長がウソの答弁をした。
干拓課長は「申請のあった所の調査にあたっては、3班体制、二人一斑とし、班の組み合わせも変えてそれぞれの所に複数回訪ねた。公明正大にしており、やましいことは一切無い。」
という説明をしていました。
実際には、班の組み合わせを変えたケースは無い。一回きりの調査だったことが明らかになりました。干拓課長は公社事務局長Hからの報告を検証もせず、鵜のみにして報告し、疑惑だらけの調査を隠そうとしています。
さらなる追求に期待しましょう。

次回は12月19日(火)9時30分
大村市と諫早市農業委員会を証人として呼びます。
前回彼らは参考人での証言でした。疑惑を徹底的に解明する意気込みが感じられます。
この日私は体調不良で欠席。以下に坂田輝行さんの記録を紹介します

今日は6名の証人と1名の参考人が呼ばれました。
証人は諫早市農業委員会2名、大村市農業委員会3名、大村市職員1名。

@「食と農 支援事業」(県単独事業・知事認定事業)
 農産物販売店「シュシュ(大村)」が県の担当者と相談しながら補助を受けて食品加工工場を設立するように話を進めた。この件について第三者委員会もそれを認め、答申した。答申を受けて検討した県は、平成19年最終的に不採択とした。
 Hがシュシュの代表者にTGFへの農業指導を依頼したが、農業経験のないTGFへの農業指導を拒否した。これが不採択の原因では無いのか。誰が不採択の決定をしたのか。

A大村市農業委員会によるTGFの「農業生産法人」認定とその後の農業実績(報告書)の矛盾を追及。
計画では役員の農業就業が60日とかなっているのに、実績はゼロなど。

B大村市による「認定農業者」認定に問題あり。
6/18申請書提出、6/20受理、6/21「認定農業者」に認定。ところが、内容的に充実した6/18付申請書がもう一通ある。提出日未記入で後日提出されたものを担当者が提出日を6/18として保管。

C諫早市農業委員会でTGFを「農業生産法人」認定の件。農業委員会の立場で仕事をした。提出された書類で審査した。

午前9時半から午後6時過ぎまでの会。資料も無い中で委員の追求を傍聴しているが、私には理解出来ないことが多い。理解出来ない理由のひとつには証人の答弁が生半可であるから。明確でないから何が何やら???理路整然と追求されて、理路整然と簡潔明瞭に答えてくれれば私の頭にも理解しやすいと思うのだが。また、年度や日付がころころ変わってだんだん煙に捲かれて何が何やら???それにどうしても眠たくなる。
 しかし、傍聴していると、それなりに問題が分かるので面白い。

次回は来年1月10日(火)9:30〜。TGFの役員、その他が証人として喚問されます。
2011.11.7  第4回委員会 2011.11.22  第5回委員会
証人喚問の前に委員(県議会議員)の間で議論があった。
「証人に威圧的な質問や誘導尋問みたいなものは止めよう。節度のある質問を」
「前回100条委員会をした(バイオラボ社事件)が、何も得るものが無かった。今回の事例も同じだろう。と先日、大村のホテルで講演した委員がいる。」

午前は県農業振興公社の事務局長H、TGFの調査報告に当たった同職員Sと県干拓室職員H(いずれも当時の職)を証人に。
委員長から理事者に対し「黒塗りの資料は認められない。」と、すべて外すように指示があった。

入植には62件の応募があり、審査で46件が決定。その後、4件が辞退した。
個別調査は8人のメンバーが当たり、二人一組、組み合わせを変えて複数回、公平に。という方針。
TGFには平成19年10月5日、証人のSとHの二人で。調査表は公社職員Sが記入、10月24日に8人で審議。この際、当初公社職員Sの採点では11点が県職員Hの進言で15点に。
他の件も軒並み2〜4点の上乗せ。
15点を合格ラインとしていた。

午後は選考委員会委員長と委員(いずれも当時の職)を証人。
採点項目や審査方針の案は事務局(公社)が作った。
委員会の議事録は作らない、合格ラインの15点など事務局案を追認。
選考は採点表により、事務局案を修正なく19年11月26日の委員会で決定。
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選考委員会は名前だけの飾り。全て公社の筋書き通り。
次回は11月22日(火)午前9時30分
今日の午前の3証人に、調査メンバーの元締めをしていた県職員M(現在諫早市議会議員)を追加して追求する。
別件の用件があり、今回の委員会は傍聴できませんでした。

次回は
12月6日(火)午前9:30です。
証人に今日の4人を再度聴取します。
  2011.10.11  第2回委員会
  2011.10.19  第3回委員会
10月11日、県議会の入植者選定の疑惑解明100条委員会がありました。
入植者選定の真相を解明しようと、県議会議員の方々が頑張っています。

提出資料が相変わらず黒塗り、に委員から怒り心頭。「全部真っ白にしろ。」と高比良委員長が指示。
県議の堀江委員、小林委員、山田委員から調査票の書き換えを指摘されて右往左往。農林部長が「単純ミスです。」で逃げようとした。

次回は10月19日。午前9時30分から、第一別館第3会議室。当日事前に事務局で傍聴手続きをしてください。
午前はTGFの調査票を書いた2人と公社事務局長を、今回は証人として呼ぶ。
午後はTGFの農業法人手続きを解明するために、大村市農林部長、担当課長。県農業委員会長が参考人となる。
第3回諫早湾干拓事業入植者選定調査特別委員会が10月19日あり、傍聴した。
TGFの調査に当たった県農業振興公社の職員Sと県干拓室の職員H、それをとりまとめた公社事務局長Hが証人として呼ばれた。
午後はTGFが農業生産法人に認められた経緯を審査するために、申請のあった大村市農業委員会の会長、事務局長、県農業会議の会長などが参考人としてよばれた。

採点表も持たずにTGFの聞き取り、畑も見ない現地調査。十数件の調査の後、2週間後にメモと記憶をたよりにまとめて点数つけ、カルビーとの契約も未確認。
などズサンな事務処理が明らかになった。
平成19年(2007年)2月11日に法人申請、27日には認可。通常は1年がかりの審査がTGFは16日。入植させることを前提に、大村市は営農計画を鵜のみにした可能性。

次回は11月7日(月)9時30分。3証人をもう一度。
午後は選考審査会の委員を参考人に呼ぶ。
限りなくクロに近い。しかし彼らは「あうん」の呼吸で仕事をし、証拠となるものは残さない。

     
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